AI導入公開

DX支援・DXコンサルの費用相場|公式サイトの料金で比べる月額の帯と、無料・公的な支援

事務所で、座った社員のノートPCの画面を、横に立った上司が指さしながら一緒に確かめている様子

「DXを外の会社に手伝ってもらうと、毎月いくらかかるのか。」社内にITに詳しい人がいない社長が、支援会社を探し始めて最初にぶつかる疑問です。検索すると幅の広い相場は出てきますが、どの会社の、どんな支援の値段なのかまでは分かりません。

この記事では、各社の公式サイトに出ている金額だけを使って答えます。月額の帯、金額の差が生まれる所、契約の形、無料や公的な支援を使った場合、見積もりで確かめることの順です。金額は2026年10月23日に、各社・各機関の公式ページを1件ずつ開いて確かめたものです。シス学のAIコンサルティングの場合も、後半で書きます。

公式サイトで確認できた金額|月額のDX支援は月5万円台から月50万円の帯に並ぶ

経済産業省の手引きは、DXを「単にデジタル技術やツールを導入すること自体ではなく、企業経営の変革そのもの」と説明しています。DX支援は、これを外から手伝うサービスです。月額の料金を公式サイトに出している会社を並べると、次のようになります。

公式サイトに出ているDX支援の月額(2026年10月23日に確認)
会社・サービスプラン月額税中身(公式サイトの記載)
インソース「御茶ノ水DX倶楽部」プレミアム5万5,000円〜税込専門家と月2時間のオンライン相談
インソース「御茶ノ水DX倶楽部」エグゼクティブ11万円〜税込専門家と月4時間のオンライン相談、緊急時の優先対応
デジタルフォワード「Henkac」アドバイザリー(DX相談)8万円税別定例会議 月1回+メール・電話・チャットの相談は無制限
デジタルフォワード「Henkac」スタンダード(DX実行)15万円税別定例会議 月2回+相談無制限
デジタルフォワード「Henkac」プロ(DX推進)30万円税別定例会議 月4回+相談無制限
StockSun「DXコンサル」コンサルのみ25万円〜税抜戦略設計・優先順位づけ、施策の指示書・月次レビュー
StockSun「DXコンサル」実行支援のみ30万円〜税抜施策の実行・実装の代行、月次の進捗レポート
StockSun「DXコンサル」実行+コンサル50万円〜税抜戦略設計+施策実行、隔週の戦略ミーティング

表に並べた範囲では、月額は5万円台から50万円の帯にあります。8つのプランのうち4つが月15万円以下です。ただし、低いプランほど「相談の時間」か「定例の回数」が少なくなります(次の節)。

なお、StockSunの「DXコンサル」の3つの金額は、同じ会社の「AI活用コンサル」と同じです。AIに絞った支援の値段は、AIコンサルの費用相場で比べています。

金額の差が生まれる所|相談の時間、定例の回数、実行まで頼むかで変わる

同じ会社の中でプランの金額が分かれる所を見ると、差が生まれる理由は大きく3つです。

1. 相談の時間と、定例の回数

インソースの「御茶ノ水DX倶楽部」は、月2時間の相談が5万5,000円〜、月4時間が11万円〜(どちらも税込)で、時間が倍になると金額も倍です。デジタルフォワードの「Henkac」は、定例会議が月1回で8万円、月2回で15万円、月4回で30万円(税別)です。メールや電話の相談は、どのプランも無制限と書かれています。

2. 助言だけか、実行まで頼むか

StockSunは、戦略と指示書までの「コンサルのみ」が月25万円〜、実行・実装を代わりに行う「実行支援のみ」が月30万円〜です。両方の「実行+コンサル」は月50万円〜(どれも税抜)です。同社の支援の流れは次の5段階です。無料相談 → 現状分析・戦略設計 → 施策実行(業務フローの再設計、ツール導入・システム開発) → 効果測定・改善 → 拡大・内製化支援。

3. DXの相談か、ITの運用の代行か

似た値段で、社内のIT担当の仕事を代わりに受ける「情シス代行」もあります。ARkiaの情報システム部代行サービスは、公式サイトで「1か月10万円×12か月」、年間120万円という計算例を出しています。税込か税別かの表示はなく、プランごとの料金も載っていません。StockSunは、ITコンサルは既存業務のシステム化・効率化が主で、DXコンサルはビジネスモデルの変革まで含む経営寄りの支援、と説明しています。同じ月10万円前後でも、パソコンや社内システムの面倒を見てもらうのか、経営と業務の変え方を一緒に決めるのかで、頼む先が変わります。

段階ごとの値段の例

DX支援は、現状の整理から定着までのどの段階を頼むかでも値段が変わります。公式サイトで確かめられた例を、段階ごとに並べました。

DX支援の段階と、公式サイトで確認できた値段の例(2026年10月23日に確認)
段階頼めること値段の例
1. 現状の整理業務とシステムの今の姿を書き出し、あるべき姿との差を表にするデジタルフォワード「現状分析支援(AsIs-ToBeシート作成)」15万円(税別・ヒアリング1〜2回)。中小機構のIT経営サポートセンターは無料(1回60分)
2. 計画づくり中長期の計画、IT導入の構想、優先順位を決めるデジタルフォワード「DXプランニング支援(中長期計画書作成)」25万円(税別・ヒアリング2〜3回)。中小機構のハンズオン支援(IT-B型・情報化構想策定)は4か月程度・8回程度で、専門家1人1日1万7,500円(税込)
3. 導入・実行ツールの選定・設定、業務フローの作り直し、開発StockSun「実行支援のみ」月30万円〜(税抜・最低3か月〜)。登録されたITツールと一緒に入れる導入・活用コンサルは、デジタル化・AI導入補助金の対象になる(下の公的な支援の節)
4. 定着・人材育成社員の研修、効果の測定と見直し社員の研修は別の費用になることが多い。研修の値段はAI研修の費用相場で比べている

見積もりを比べるときは、金額の前に「月に何時間・何回」「どの段階まで」「実行まで頼むか」をそろえます。

契約の形|最低期間つきの月額、縛りのない月額、1回ごとのスポットの3つがある

公式サイトに書かれている契約の形は、次の3つに分かれます。

DX支援の契約の形(2026年10月23日に各社の公式サイトで確認)
契約の形公式サイトの例予算の考え方
最低期間つきの月額StockSun:コンサルのみ・実行支援のみは最低3か月〜、実行+コンサルは最低6か月〜月額×最低期間の合計で考える
縛りのない月額デジタルフォワード:契約期間の縛りなし、初月無料。インソース:月額で、決まった時間を超える相談は1時間3万3,000円(税込)続ける月数を自社で決め、月額×その月数で考える
1回ごとのスポットデジタルフォワード:現状分析支援15万円、中長期計画書作成25万円(税別)成果物(シート・計画書)1つあたりの値段で考える

たとえばデジタルフォワードのスタンダード(月15万円・税別)を半年続けると、90万円(税別)です。StockSunの「実行+コンサル」は、最低6か月で少なくとも300万円(税抜)になります。

StockSunは、料金の形に毎月固定の「固定報酬型」と成果に連動する「成果報酬型」があり、成果報酬型は何を成果とするかを契約前に確かめるよう書いています。同社は固定報酬型を基本にしています。

公的な支援を使った場合|無料の相談と、1日1万7,500円の専門家派遣がある

民間の支援を頼む前後に使える、国の機関の支援があります。値段はどれも公式ページの記載です。

DXで使える公的な支援の費用(2026年10月23日に各機関の公式ページで確認)
支援中身費用確かめること
中小機構「IT経営サポートセンター」ITの専門家とのオンライン面談。具体的な課題が分からなくても、専門家と話して悩みや問題点を整理できる無料(1回60分・複数回利用できる)公式サイトのカレンダーから予約する
中小機構「デジwith」の「IT戦略ナビwith」5分ほどのアンケートで、自社のデジタル化の状況を「同業他社比較マップ」に、課題の解決に向けた取り組みと合うITを「IT戦略マップ」にする無料・登録不要(専門家への相談は事前の申し込みが要る)出てきた地図を、民間の支援会社との最初の相談に持っていける
よろず支援拠点47都道府県にある、中小企業の経営相談の窓口何度でも無料DXに限らない相談の窓口
中小機構「ハンズオン支援事業(IT)」IT-A型(IT企画・導入支援)は数か月〜10か月程度(20回程度)、IT-B型(情報化構想策定)は4か月程度(8回程度)、専門家を派遣専門家1人、1日あたり1万7,500円(税込)申し込みのあと中小機構の審査がある。契約交渉などの実務の代行や研修の実施はできない。社内でプロジェクトチームを作り、会社が主体となって取り組む
デジタル化・AI導入補助金2026(通常枠)登録されたITツール(ソフトウェア)と一緒に入れる「導入コンサルティング・活用コンサルティング」も補助の対象(カテゴリー5)補助額5万〜450万円、補助率1/2以内(最低賃金に近い従業員が多いなどの条件で2/3以内)。役務(コンサル・設定・研修・保守)の補助対象経費は200万円が上限ソフトウェアなしでコンサルだけの申請はできない。IT導入支援事業者と申請する。交付決定の前に買ったITツールは対象外

経済産業省の「中堅・中小企業等向けDX推進の手引き2025」によると、DXに取り組む多くの企業は外部の支援を上手に使っています。ITベンダーやITコーディネータの力で、社内に足りないノウハウ・スキルを補っているそうです。そのうえで手引きは、外の力を使いながら、その過程で社内にノウハウとスキルを貯めることを勧めています。

補助金の日程と申請の順番はAI導入に使える補助金、社員の研修に使える助成金はAI研修に使える助成金で解説しています。補助金・助成金はどちらも審査で決まり、受け取れることは保証されません。

税の書き方|税込・税別・税抜が混ざっているので、比べるときはそろえる

上の表でも、インソースは税込、デジタルフォワードは税別、StockSunは税抜と、書き方が分かれています。財務省は「一般的な事業者間取引における価格表示は、総額表示義務の対象にはなりません」と説明しており、会社向けのサービスでは税別だけで書くこともできます。

税をそろえた月額(消費税10%で計算)
会社・プラン公式サイトの表示税別税込
インソース プレミアム5万5,000円〜(税込)5万円〜5万5,000円〜
デジタルフォワード アドバイザリー8万円(税別)8万円8万8,000円
インソース エグゼクティブ11万円〜(税込)10万円〜11万円〜
デジタルフォワード スタンダード15万円(税別)15万円16万5,000円
StockSun コンサルのみ25万円〜(税抜)25万円〜27万5,000円〜
デジタルフォワード プロ30万円(税別)30万円33万円
StockSun 実行支援のみ30万円〜(税抜)30万円〜33万円〜

インソースのエグゼクティブ(11万円〜・税込)は、税別にすると10万円〜です。デジタルフォワードのアドバイザリー(8万円・税別)との差は、表示の数字の3万円ではなく、税をそろえると2万円です。

金額を出していない会社|DX認定の取得支援などは、相談で見積もる

月額やスポットの料金を出さず、内容を聞いてから見積もる会社もあります。たとえばキヤノンシステムアンドサポートの「まかせてIT DX認定取得支援サービス」です。聞き取りをもとにした現状の見える化、実行計画の策定、DX認定の申請書の原案づくりや不備の確認を行う伴走支援です。紹介ページに金額の記載はありません(2026年10月23日に確認)。同じページは、DX認定そのものは申請・認定・維持のどれにも費用がかからないと説明しています。

金額が出ていない会社でも、最初の相談で「月に何時間・何回」「どの段階まで」「最低期間と合計額(税込)」を聞けば、この記事の表と並べて比べられます。

頼むときの注意点|丸投げ・頼りきり・測らない、の3つで失敗する

外の力を使うときによくある失敗と、防ぎ方を表にしました。中小機構のハンズオン支援も、会社が主体となって取り組むことを前提にしており、実務の代行はしないと明記しています。

DX支援を頼むときの失敗と防ぎ方
失敗起きること防ぎ方
丸投げする自社の事情に合わない提案になり、現場が使わない社内の窓口を1人決め、定例に社長か窓口が必ず出る
頼りきりになる契約が終わると、手順もツールの設定もわからなくなる手順書・設定の記録・研修を成果物に入れ、終わりに社内で回せるかを確かめる
成果を測らない続けるか、やめるかを決められないまま月額だけが続く始める前に測る数字を1つ決める(例:受注1件の処理時間、月の残業時間、転記の件数、月次の締めの日数)
入れるツールから決める目的のないツールが増え、二重入力が残る先に「どの業務を、なぜ変えるか」を1枚に書き、ツールはその手段として選ぶ

頼む前に社内で決めておくこと(困っている仕事・窓口・外に渡してよい情報)はAI導入支援とは?、自社でDXを進める順番は中小企業のDXの進め方で解説しています。

見積もりで確かめること|頼む前のチェック表

見積もりを受け取ったら、次の8つを確かめます。答えが見積書にない行は、そのまま相手に聞いてください。

DX支援・DXコンサルの見積もりで確かめること
確かめること聞き方の例
相談の時間と回数定例は月に何回、1回何分ですか?決まった時間を超えたら、いくらですか?
どの段階まで頼めるか現状の整理と計画までですか?ツールの設定や開発、研修まで入っていますか?
ツールと開発の費用ツールの利用料や開発費は、この月額とは別ですか?
最低期間と合計額最低何か月ですか?その期間の合計は税込でいくらですか?
途中でやめるときいつまでに伝えれば、やめられますか?
成果の測り方何の数字を、毎月どう報告してもらえますか?
補助金の対象かIT導入支援事業者として登録していますか?この見積もりのどこが補助の対象になりますか?
作ったものの扱い契約が終わったあとも、手順書・計画書・設定の記録は自社に残りますか?

できないことを説明できる会社のほうが、見通しを立てやすくなります。「何でもできます」と言われたら、上の表の2行目と3行目を紙で出してもらってください。

シス学の場合|現状の整理から研修・仕組みづくりまで同じチームで行い、料金は無料相談でご案内

シス学(システム経営学)は、AIエージェントを活用し、会社を「儲かるシステム」につくり変える経営学です。シス学のAIコンサルティングでは、どの業務から変えるかの順番決め、社員の研修、AIエージェントによる業務の仕組みづくりまでを一緒に進めます。

DX支援の最初の段階である「現状の整理」も、仕事を「作業・確認・判断」に分けて進めます。

現状の整理の分け方(例)
受け持つ人仕事中身
AI作業社員の作業記録と日報から、業務ごとの手順と1か月の時間を集計し、業務フロー表を下書きする
社員確認抜けている手順と、繁忙期などの例外を確かめて直す
社長判断どの業務から変えるか、そこにいくら使うかを決める

かけた費用の効果は、削れた作業時間と伸びた売上を、人件費と粗利の数字で確かめます。料金は、対象の業務と体制をお聞きしたうえで、無料相談でご案内します。まずは30分の無料相談で、今どの段階にいて、外に頼むならどこからがよいかをお伝えします。無理な営業はしません。

まとめ

  • 公式サイトに出ている月額のDX支援は、月5万円台から50万円の帯にあり、8プランのうち4つが月15万円以下
  • 金額の差は、相談の時間・定例の回数、実行まで頼むか、DXの相談かITの運用代行かで生まれる
  • 契約は、最低期間つきの月額、縛りのない月額、1回ごとのスポットの3つ。合計額で予算を考える
  • 中小機構には、無料のIT経営サポートセンターと、専門家1人1日1万7,500円(税込)のハンズオン支援がある。導入・活用コンサルは、ITツールと一緒ならデジタル化・AI導入補助金の対象
  • 税込・税別・税抜が混ざっているので、そろえてから比べる

明日できる最初の1歩は、中小機構の「IT戦略ナビwith」で5分ほどのアンケートに答え、自社のデジタル化の状況を地図にすることです。無料で、登録も要りません。その地図を持って支援会社に相談すると、「どの段階を頼むか」から話を始められ、見積もりの比べやすさが変わります。

よくある質問

DXコンサルの費用は、月いくらくらいですか?

各社の公式サイトに出ている月額では、月5万円台から50万円の帯にあり、8プランのうち4つが月15万円以下でした(2026年10月23日時点)。相談の時間・定例の回数と、実行まで頼むかどうかで変わります。

DXコンサルとITコンサルは、何が違いますか?

StockSunの説明では、ITコンサルは今の業務のシステム化・効率化が主で、DXコンサルはビジネスの形の変え方まで含めた、経営の目線の支援です。社内のIT担当の仕事を代わりに受ける「情シス代行」もあります。値段は似ていることがあるので、何を頼みたいかで選びます。

DXの相談を無料でできる所はありますか?

あります。中小機構の「IT経営サポートセンター」は、ITの専門家とのオンライン面談を無料(1回60分・複数回利用できる)で受けられます。よろず支援拠点も、経営の相談に何度でも無料で対応しています。

DXコンサルの費用に、補助金は使えますか?

デジタル化・AI導入補助金2026(通常枠)では、登録されたITツール(ソフトウェア)と一緒に入れる導入コンサルティング・活用コンサルティングが補助の対象です。補助率は1/2以内で、役務の補助対象経費は200万円が上限です。コンサルだけの申請はできず、交付決定の前に買ったITツールは対象外です。審査で決まり、受け取れることは保証されません。

DXコンサルには、最低契約期間がありますか?

会社によって違います。最低3か月〜6か月の会社もあれば、契約期間の縛りがない会社や、計画書づくりなど1回ごとに頼めるスポットの支援もあります。月額だけでなく、続ける月数をかけた合計額で比べてください。

社内にDXやITに詳しい人がいなくても、頼めますか?

頼めます。経済産業省の手引きも、DXに取り組む多くの企業がITベンダーやITコーディネータなど外部の支援を使っていると書いています。ただし、外の担当者とやり取りする社内の窓口を1人決め、手順や設定の記録を社内に残すようにしてください。

出典・参考

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