AI研修公開

DX研修の費用相場|公式サイトの料金で比べる1名あたりの金額と、国・東京都の助成金

会議室で、社員たちがノートPCを前に座り、講師が正面の画面の表を指しながら説明している様子

「社員にDX研修を受けさせたい。1人いくらかかるのか、助成金は使えるのか。」と調べ始めると、「相場は○万円」という記事は多いのに、どこの会社の金額なのかが書かれていないことがよくあります。DX研修は、2時間の講座から8回の連続講座、年額の定額制まで形がばらばらで、税込と税別も混ざっています。

この記事では、研修会社と公的機関の公式サイトに出ている金額だけを使って答えます。金額は2026年10月23日に、各ページを1件ずつ開いて確かめたものです。助成金は、厚生労働省の制度と東京都(東京しごと財団)の制度で、対象になる研修の時間も税の扱いも違うので、並べて書きます。AIの使い方に絞った研修の料金はAI研修の費用相場にまとめています。シス学のAI研修の場合も、後半で書きます。

公式サイトで確認できた金額|半日のDX研修は1名2万円台、長い講座は主催者で大きく違う

1名あたりの料金を公式サイトに出しているDX研修を並べると、次のようになります。どれも、会社が社員を参加させる法人向けの講座です。

1名あたりで料金を出している講座

DX研修の1名あたりの料金(2026年10月23日に各公式サイトで確認)
主催・講座時間・形式1名あたりの金額税
インソース「(2時間研修)IT初心者のためのDXスタート講座」2時間・オンライン26,400円(会員価格24,400円)税込
インソース「(半日研修)DX理解研修」3時間・オンライン26,400円(会員価格24,400円)税込
インソース「(半日研修)DX推進研修~5ステップで今日から始める」3時間・オンライン26,400円(会員価格24,400円)税込
インソース「(半日研修)組織内DX推進担当者向け研修」3時間・オンライン21,300円(会員価格20,300円)税込
インソース「【DX推進者シリーズ】課題設定力研修」1日(10時〜16時45分)・東京か大阪の会場36,600円(会員価格33,600円)税込
中小企業基盤整備機構(中小企業大学校 広島校)「DXで仕事を変える 生成AI活用講座(サテライト・ゼミin山口)」2026年10月29日〜30日の全2日・13時間・山口市の会場・定員15名22,000円記載なし
名古屋商工会議所「DX・生産性向上ゼミ」全8回・各回14時〜17時・1社2名まで(募集は締め切り済み)会員企業99,000円、一般165,000円(1社か1名かの記載なし)税込

年額の定額制で料金を出しているサービス

定額制の料金(2026年10月23日に公式サイトで確認)
サービス中身金額税
Udemy Business「チームプラン」オンライン講座の定額制プラン・2〜50名1ユーザーあたり1年38,000円記載なし

受講料が無料の公的な講座

受講料が無料の公的なDX講座(2026年10月23日に確認)
主催対象中身
山口県「経営層等向けDX研修」県内に事業所がある中小企業の経営層等セミナー1回と集合研修3回(2026年9月16日〜11月12日、各回13時〜16時、会場またはオンライン)、個別研修(各社3回・3社まで)。テーマは自社のボトルネックの特定からDX戦略の立案まで
埼玉県「DX推進講座」県内に事業所がある中小企業に勤める人6コース全36講座、1講座2時間程度。Zoomのライブ配信と、その後のオンデマンド配信。申込みは令和9年3月15日まで
経済産業省・IPA「マナビDX」個人・企業デジタルスキル標準への対応を経済産業省とIPAが審査した講座の一覧。受講料「無料」で絞り込める

民間の公開講座では、2〜3時間の半日のDX研修が1名2万1,300円〜2万6,400円(税込)に並びます。1日の講座で3万6,600円(税込)です。1時間あたりに直すと、インソースの半日講座は7,100円〜1万3,200円(税込)です。中小企業大学校の2日13時間の講座は2万2,000円で、1時間あたり約1,700円です。

一方で、講座1つで何時間学べるかは、主催者によって2時間から24時間(8回×3時間)まで大きく違います。金額だけを横に並べず、次の節の「時間」と「誰向けか」をそろえてから比べます。

金額の差が生まれる所|時間、受ける人の立場、題材が一般か自社か

上の表の講座を見比べると、金額と中身の差は大きく3つの所から生まれています。

1. 研修の時間

インソースの公開講座は、2時間のDXスタート講座と3時間のDX理解研修が同じ2万6,400円(税込)です。1日(10時〜16時45分)の課題設定力研修は3万6,600円(税込)です。時間が2倍になっても、金額は2倍にはなりません。名古屋商工会議所のゼミは全8回で合計24時間、中小企業大学校の講座は2日で13時間です。助成金の条件も時間で決まるので(国は10時間以上、東京都は3時間以上10時間未満)、時間は金額と同じくらい大事な比べる軸です。

2. 受ける人の立場(経営層・推進役・全社員)

DX研修は、受ける人の立場で中身がはっきり分かれます。公式サイトの対象者の書き方で分けると、次のとおりです。誰を、どの順で育てるかはAI人材育成の5ステップで解説しています。

立場ごとのDX研修の例(各公式サイトの対象者・内容の記載より)
立場学ぶこと公式サイトの例金額
経営層DXの全体像、自社の優先課題、DX戦略の立案山口県「経営層等向けDX研修」、名古屋商工会議所「DX・生産性向上ゼミ」(対象は経営者・経営幹部・後継者)無料/会員99,000円・一般165,000円(税込)
推進役(DX担当者)担当者の心得、ITプロジェクトを導入するときの理解、全社の課題の見極めインソース「組織内DX推進担当者向け研修」「課題設定力研修」21,300円/36,600円(税込)
経営幹部・管理者業務プロセスの見える化と見直し、自社のデジタル化構想(演習)中小企業大学校「DXで仕事を変える 生成AI活用講座」22,000円
全社員DXの基礎知識、ITが苦手な人の入口インソース「DXスタート講座」「DX理解研修」、埼玉県「DX推進講座」、Udemy Business(定額制)26,400円(税込)/無料/年38,000円

3. 題材が一般的な内容か、自社の業務か

公開講座は、どの会社の人が受けても分かる一般的な内容です。自社の業務を題材にする研修は、講師派遣やオーダーメイドになり、多くは見積もりです(「金額を出していない会社」の節)。国の助成金は、2026年8月3日以降に出す計画届から、DXの概念や技術の概要を学ぶだけの研修を対象から外しました(助成金の節)。助成金を考えるなら、題材が自社の業務かどうかで使える制度が変わります。

受講料のほかにかかるもの

受講料の外に置かれている費用・条件(各公式サイトの記載)
項目書き方の例
懇親会費名古屋商工会議所「懇親会費は別途頂戴します」
会員価格インソースの公開講座は、会員と通常で1,000円〜3,000円違う
会場までの交通費会場で開く講座(インソース課題設定力研修は東京か大阪、中小企業大学校の講座は山口市)は、受講者の交通費が別にかかる
通信料埼玉県「動画を視聴するための通信料は各自でご負担」

契約の形|公開講座・連続講座・定額制・講師派遣で、比べ方と助成金が変わる

DX研修の料金は、次の4つの形で出ています。形によって、比べ方も、使える助成金も変わります。

DX研修の契約の形(2026年10月23日に各公式サイトで確認)
契約の形公式サイトの例比べるときの直し方国の助成金(中小企業)東京都の助成金
公開講座(1名いくら)インソース 3時間 21,300〜26,400円(税込)時間で割り、税込にそろえる10時間未満は対象外3時間以上10時間未満なら対象になりうる
連続講座(全○回でいくら)名古屋商工会議所 全8回 99,000円〜(税込)、中小企業大学校 2日 22,000円1社か1名かを確かめ、1名あたりに直す10時間以上で業務に直結すれば対象になりうる10時間以上は対象外
定額制(1ユーザー年いくら)Udemy Business チームプラン 年38,000円12か月で割る上限は1人1月2万円、経費助成のみ定額制は対象外
講師派遣・オーダーメイド(見積もり)インソースの講師派遣型DX研修1名あたり・税込に直してもらう10時間以上で業務に直結すれば対象になりうる3時間以上10時間未満で、1人1研修の経費が見積書で分かれば対象になりうる

「対象になりうる」と書いたのは、時間のほかにも条件があり、最後は審査で決まるからです。条件は次の節で説明します。

助成金を使った場合|国は10時間以上で業務に直結する研修、東京都は3時間以上10時間未満の研修

DX研修で使われる助成金は2つです。全国の会社が使える厚生労働省の「人材開発支援助成金(事業展開等リスキリング支援コース)」と、都内の中小企業が使える東京しごと財団の「DXリスキリング助成金」です。2つは、対象になる研修の長さがちょうど分かれています。

国と東京都のDX研修の助成金(中小企業。厚生労働省の詳細版パンフレット・支給要領、東京しごと財団の令和8年度募集要項より)
項目国:事業展開等リスキリング支援コース東京都:DXリスキリング助成金
使える会社全国(雇用保険の適用事業所)都内に本社または主たる事業所がある中小企業等・個人事業主
対象の研修の時間実訓練10時間以上1研修3時間以上10時間未満(休憩は含めない)
経費の助成75%4分の3
上限1人1訓練30万円(10時間以上100時間未満)。eラーニングは15万円、定額制は1人1月2万円1人1研修75,000円。1社あたり年度100万円
賃金の助成1人1時間1,000円(eラーニング・定額制はなし)なし
消費税対象の経費に含む対象の経費に含まない
定額制の研修対象(経費助成のみ)対象外
出す期限計画届を研修開始の6か月前から1か月前まで交付申請を研修開始予定日の1か月前まで
期間令和8年度末までの時限措置令和8年4月1日〜令和9年3月31日に始まり、令和9年8月31日までに終わる研修

大企業の場合、国のコースは経費の60%、賃金は1時間500円です。国のコースの細かな条件と申請の流れはAI研修に使える助成金で解説しています。いつまで使えるかはリスキリングの助成金はいつまで?にまとめています。

2026年8月3日から、DXの「概念」を学ぶだけの研修は国の対象外

厚生労働省は、令和8年8月3日以降に出す計画届から、DX化に関する訓練のうち、職業や職務の種類を問わず共通して必要になる内容のものを助成の対象外にしました。対象外の例として挙げられているのが「DXの概念、デジタル技術の概要、データ活用の考え方を学ぶ訓練」です。DX化を進める上での共通の知識にとどまり、業務に直接当てはめる内容ではない、という理由です。8月2日以前に研修会社と契約・申込みをした場合などには、経過措置があります。

国の助成金で確かめられる3つの点(厚生労働省「令和8年8月3日からの変更点について」より)
確かめる点対象の例対象外の例
特定の職業・職務に必要な知識・技能か営業担当者が、生成AIで商品提案書の構成案づくり・文章の生成・修正を学ぶ訓練汎用的なプロンプトの作り方を学ぶ訓練
マナー・リテラシー・概念の理解にとどまっていないか(業務に直接当てはめる内容)DXの概念、デジタル技術の概要、データ活用の考え方を学ぶ訓練
訓練の内容に合った人を受講者に選んでいるか自社のエネルギー使用量データの集め方とCO₂排出量の計算手順を、その業務の担当者が学ぶ同じ訓練を、人事や営業の担当者が受ける

詳細版パンフレットは、ほかにも次の3つを対象外としています。デジタル機器での入力や書式の変更程度の初歩的な操作だけの訓練、既存のアプリやシステムを買ってその操作方法を覚えるだけの場合、コンサルタントによる指導です。対象になりうるDXの訓練の例として載っているのは、運輸・郵便業の会社の例です。RPAで請求書・伝票・日報などの電子化と自動化を進め、AIで配送ルートを最適化するための訓練を受けさせます。

つまり、上の表の半日の公開講座(DXの基礎・理解)は、時間(10時間未満)でも中身でも国の対象になりません。国の助成金を使うなら、10時間以上で、受ける社員の業務に直結した研修を選びます。

東京都のDXリスキリング助成金の主な条件

  • 公開研修(レディメイド)は、受講案内と受講料がホームページなどで一般に公開されている研修で、集合研修(同時双方向のオンラインを含む)またはeラーニング。オーダーメイドは、教育機関に頼んで集合研修で行うもの
  • 受講料が「1人1研修」の単位で決まっていること(オーダーメイドは見積書で確かめる)
  • 業務命令として労働時間内に行い、所定の賃金を払うこと。受講者は総研修時間の8割以上を受けること
  • 受講者は、常時勤務する事業所が都内にある従業員
  • 対象外の研修:定額制(サブスクリプション)、国や地方公共団体が主催するもの(委託を含む)、資本関係や顧問契約がある教育機関のもの、交付決定の前に行うもの
  • 対象外の内容:経営改善の指導やマニュアル作成など通常の業務に付随するもの、経営理念の浸透や意識改革など技能・知識の習得を目的としないもの
  • 助成の対象外の経費:消費税、交通費・宿泊費、パソコンなどの設備、通信料
  • 実績報告は、研修の最終日から2か月以内

東京都のDXリスキリング助成金は、同じ研修について国や地方公共団体から助成を受けておらず、今後も受けないことが条件です。1つの研修に国と東京都の助成金を重ねて使うことはできません。なお東京しごと財団には、教育機関の公開研修を使う「事業外スキルアップ助成金」(助成対象経費の2分の1)もあります。

社長が受けるDX研修は、助成金の対象にならない

国の助成金の対象は雇用保険の被保険者です。東京都の助成金も「申請企業の代表及び個人事業主本人は該当しません」としています(役員は雇用保険に入っている場合だけ従業員として扱います)。経営者向けのDX研修は、社長が受ける分は助成金を使わない前提で費用を見ておきます。山口県のように、県が経営層向けの研修を無料で開いている例もあります。

税の書き方|国の助成金は税込で、東京都の助成金は税抜で計算する

最初の表でも、「税込」と「記載なし」が混ざっています。インソースと名古屋商工会議所は税込、中小企業大学校とUdemy Businessは税の記載がありません。比べる前に、税込か税別かを確かめて、税込にそろえます。

助成金の計算では、税の扱いが国と東京都で逆です。国の支給要領は、対象になる経費に「消費税」を入れています。東京都の募集要項は、助成の対象外の経費に「消費税」を挙げています。同じ受講料でも、助成額が変わります。

計算の例(中小企業・受講者1名。賃金助成は含めない。実際の金額は審査で決まる)
研修国:税込×75%東京都:税抜×4分の3(上限75,000円)東京都を使ったときの会社の負担
インソース「DX理解研修」3時間・26,400円(税込)対象外(10時間未満)24,000円×4分の3=18,000円8,400円
例:受講料が税込11万円(税抜10万円)の研修10時間以上なら82,500円3時間以上10時間未満なら75,000円35,000円
例:受講料が税込22万円(税抜20万円)の研修10時間以上なら165,000円3時間以上10時間未満なら150,000円→上限で75,000円145,000円

東京都の助成金は1人1研修75,000円が上限なので、税抜10万円を超える研修では、超えた分がそのまま会社の負担になります。インソースのDX理解研修は1回3時間(10時〜13時か14時〜17時)です。休憩を除いて3時間以上あるかを、申請の前に研修会社に確かめておきます。2時間のDXスタート講座は、東京都の条件(3時間以上)に届きません。

金額を出していない会社|自社向けのDX研修や大人数の契約は、見積もりで決まる

自社の業務に合わせる研修や、大人数でまとめて契約する形は、公式サイトに金額を出さず、相談のあとに見積もる会社が多くあります。

料金を出していない例(2026年10月23日に確認)
会社・サービス公式サイトの書き方
インソース「DX推進研修~ケースに応じた具体的なステップを学ぶ(1日間)」(講師派遣型)金額の記載はなく、「ご相談、お見積り」の窓口に案内する形
SHIFT AI「法人向けAI活用サービス」研修の金額の記載はなく、「企業様ごとの課題や規模等に合わせた支援メニュー」を相談フォームから提案する形
Udemy Business「エンタープライズプラン」金額は非公開。ID数に応じた見積もり

金額が出ていない研修は、最初の相談で次の3つを聞きます。「休憩を除いた研修時間は何時間か」「1名あたり税込でいくらか」「1人1研修の金額を見積書に書けるか」。答えがそろえば上の表と並べられ、国と東京都のどちらの助成金の条件に当たるかも分かります。

見積もりで確かめること|頼む前のチェック表

DX研修の案内や見積もりを受け取ったら、次の点を確かめましょう。

DX研修の見積もりで確かめること
確かめること聞き方の例
研修の時間休憩を除いた研修時間は何時間ですか?
受ける人経営層・推進役・全社員のどれ向けですか?受講者の立場に合っていますか?
題材DXの一般的な知識ですか?当社の業務(見積書、日報、受注の流れなど)を題材にしますか?
教え方講師がその場で教えますか(会場か同時双方向のオンライン)?動画を見る形ですか?
税1名あたり、税込でいくらですか?
契約の形1名あたりですか、1社あたりですか?定額制ですか?
含まれないもの会場までの交通費、懇親会費、教材費は別ですか?
助成金(国)助成金を使わない会社と同じ料金ですか?計画届に付けるカリキュラムを出せますか?
助成金(東京都)1人1研修の金額を、受講案内か見積書に書けますか?8割以上の受講の証明書を出せますか?
研修のあと研修のあと、業務で使うところまで質問を受けてもらえますか?

研修会社の選び方全体は、生成AI研修の選び方でも解説しています。

シス学の場合|自社の業務を題材にした研修で、助成金の有無で料金を変えない

シス学(システム経営学)は、AIエージェントを活用し、会社を「儲かるシステム」につくり変える経営学です。シス学のAI研修は、実訓練12時間・同時双方向(対面またはオンライン)です。社員が毎日行っている業務(自社の書類・メール・データ)を題材にします。DXの概念を学ぶ研修ではなく、自社の業務をAIで進める手順を練習する研修です。

研修では、仕事を「作業・確認・判断」に分けて、AIと社員と社長に割り振る練習をします。この記事の「DX研修の選び方と助成金の確かめ」で分けると、次のようになります。

DX研修の候補選びを「作業・確認・判断」に分けた例
受け持つ人仕事中身
AI作業候補の講座の公式ページから、時間・税込の金額・契約の形・対象者を1つの表に転記し、国(10時間以上)と東京都(3時間以上10時間未満)のどちらの条件に当たるかの印を付ける
社員確認表の数字を公式ページと照らす。休憩を除いた時間と1人1研修の金額を研修会社に確かめ、受講者が雇用保険に入っているかを確かめる
社長判断誰に、どの研修を、いつ受けさせるかを決める。助成金を使うなら、研修開始の1か月前の期限から日程を逆算する

12時間の研修なので、時間の条件で当たるのは国の助成金(10時間以上)で、東京都のDXリスキリング助成金(10時間未満)には当たりません。助成金を使う場合も使わない場合も、研修の料金は同じです。対象になるかどうかは労働局が判断します。申請の手続きは社会保険労務士にご依頼ください(費用は貴社のご負担です)。計画届は研修を始める日の1か月前までに出すため、実施を希望する日の2〜3か月前のご相談が安全です。

料金は、対象の業務と体制をお聞きしたうえで、無料相談でご案内します。まずは30分の無料相談からご相談ください。

まとめ

  • 公式サイトに出ている民間の半日(2〜3時間)のDX研修は、1名2万1,300円〜2万6,400円(税込)。中小企業大学校の2日13時間の講座は2万2,000円で、県が開く無料の講座もある
  • 金額の差は、研修の時間、受ける人の立場(経営層・推進役・全社員)、題材が一般か自社の業務かで生まれる
  • 国の助成金は10時間以上で業務に直結する研修が対象。2026年8月3日以降の計画届から、DXの概念やデータ活用の考え方を学ぶだけの研修は対象外
  • 東京都のDXリスキリング助成金は3時間以上10時間未満の研修が対象で、4分の3・1人1研修75,000円まで。定額制は対象外
  • 国は税込、東京都は税抜で助成額を計算する。社長本人が受ける研修は、どちらも対象にならない

最初の1歩は、受けさせたい人を「経営層・推進役・全社員」の3つに分けて名前を書くことです。それぞれに候補の講座を1つずつ選び、チェック表の「時間・税・契約の形・助成金」の4項目を1枚の表にします。研修時間が10時間を超えるか、3時間以上10時間未満かで、国と東京都のどちらの助成金を調べればよいかが、そこで決まります。

よくある質問

DX研修の費用は、1人いくらくらいですか?

公式サイトに出ている金額では、民間の公開講座の半日(2〜3時間)のDX研修が1名2万1,300円〜2万6,400円(税込)です。1日の講座は3万6,600円(税込)です(インソース、2026年10月23日時点)。中小企業大学校の2日13時間の講座は2万2,000円、定額制のUdemy Businessチームプランは1ユーザー年3万8,000円です。県が無料で開いている講座もあります。

DX研修に助成金は使えますか?

研修の長さで使える制度が分かれます。厚生労働省の事業展開等リスキリング支援コースは実訓練10時間以上で、中小企業は経費の75%が対象です。東京しごと財団のDXリスキリング助成金は、都内の中小企業等が対象で、1研修3時間以上10時間未満、経費の4分の3(1人1研修75,000円まで)です。どちらも審査で決まり、受給を保証するものではありません。

DXの基礎を学ぶ研修でも、国の助成金の対象になりますか?

令和8年8月3日以降に出す計画届からは、対象になりません。厚生労働省は「DXの概念、デジタル技術の概要、データ活用の考え方を学ぶ訓練」を、共通の知識にとどまるとして対象外の例に挙げています。国の助成金を使うなら、受ける社員の業務に直結した10時間以上の研修を選びます。

社長が受けるDX研修に、助成金は使えますか?

国の助成金の対象は雇用保険の被保険者で、東京都のDXリスキリング助成金も「申請企業の代表及び個人事業主本人は該当しません」としています。社長本人の受講分は、助成金を使わない前提で考えてください。山口県のように、経営層向けのDX研修を無料で開いている自治体もあります。

Udemy Businessのような定額制サービスは、助成金の対象になりますか?

東京都のDXリスキリング助成金では、定額制(サブスクリプション)の研修は対象外です。国の事業展開等リスキリング支援コースでは、定額制の訓練は経費助成のみで、上限は1人1月2万円です。標準学習時間が合計10時間以上になった受講者だけが対象で、内容が業務に直結しているかも見られます。

無料で受けられるDX研修はありますか?

あります。山口県の「経営層等向けDX研修」や、埼玉県の「DX推進講座」(6コース全36講座)は受講料が無料です(どちらも県内の中小企業が対象)。経済産業省とIPAの「マナビDX」では、国が審査した講座を受講料「無料」で絞り込んで探せます。

出典・参考

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