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Claudeで業務効率化するやり方|中小企業が安全に業務利用する7ステップとそのまま使えるプロンプト

会議室で、社員たちがノートPCを前に座り、講師が正面の画面の表を指しながら説明している様子

「Claudeが仕事に使えると聞いて登録してみた。でも、社員に使わせてよいのか、顧客の情報を入れて大丈夫なのか分からず、社長ひとりの調べもので止まっている。」AnthropicのAI「Claude(クロード)」を業務に入れようとした会社で、よく聞く話です。

Claudeで事務の時間を減らすには、順番があります。プランを選び、入れた内容が学習に使われるかの設定を確かめ、社内ルールを1枚にしてから、最初の3つの業務で試します。会社の資料は「プロジェクト」にまとめて渡し、出てきた答えは社員が確かめます。

この記事では、この流れを7つのステップで解説し、そのまま貼って使えるプロンプトを紹介します。プランと機能、データの扱いは、2026年10月23日にAnthropic・OpenAI・Googleの公式ページとヘルプで確かめたものだけを書いています。社員がこの使い方を覚えて自社の仕事で回せるようにする研修は、シス学 AI研修で行っています。

なぜClaudeを入れても、事務の時間が減らないのか

中小企業庁が2026年版中小企業白書の概要として示した資料では、AIの活用に「取り組んだ」中小企業は30.3%でした。取り組んだ会社のうち、バックオフィス部門でAIを活用している割合は73.4%で、事務はAIを使う場所の中心です。一方、取り組んでいない会社が挙げた理由は次のとおりです。

AIを活用していない理由(中小企業、複数回答の上位4つ)と、この記事のステップ
理由回答の割合この記事で扱うステップ
活用する業務がイメージできていない63.4%Step 4(最初の3業務を選ぶ)
活用を推進する人材が不足している40.0%Step 6・7(確認の担当と広げ方)
社内ルール・ガイドラインが整備されていない26.2%Step 3(社内ルールを1枚にする)
セキュリティ・情報漏えいへの不安がある14.5%Step 1・2(プランと学習の設定)

Claudeを登録しても時間が減らない会社には、共通する止まり方があります。

  • 毎回ゼロから説明する:会社のこと、商品のこと、文章の決まりを毎回打ち込むので、自分で書くのと時間が変わらない
  • 各自が個人のアカウントで使う:学習の設定も使い方も人によってばらばらで、会社として把握できない
  • 確かめる人が決まっていない:AIの下書きがそのまま社外に出るか、不安で誰も使わなくなる
  • 社長しか使っていない:社長の調べものは速くなっても、事務の仕事の流れは変わらない

Claudeを業務で使う7ステップ

流れは「プランを選ぶ → 学習の設定を確かめる → ルールを1枚にする → 3業務で試す → 会社の資料を渡す → 社員が確かめる → 広げる」です。

Step 1:アカウントとプランを選ぶ

Claudeのプランは、個人向けの3つ(Free・Pro・Max)と、会社向けの2つ(Team・Enterprise)に分かれます。Anthropicの公式の料金ページに出ている内容は次のとおりです。

Claudeのプラン(claude.com/pricing。2026年10月23日に確認。米ドル、税は含まない)
プラン料金人数入力の学習への利用業務で関わる主な機能
Free無料個人設定で選べる(オフにできる)プロジェクトは5つまで。Claude Codeは使えない
Pro月払いは月20ドル。年払いは月17ドル相当(200ドルを前払い)個人設定で選べる(オフにできる)プロジェクト、Claude Code
Max月100ドルから(月払いのみ)個人設定で選べる(オフにできる)Proの5倍または20倍の利用量
TeamStandard席:月払い25ドル・年払い20ドル(1席・月)。Premium席:月払い125ドル・年払い100ドル2〜150人既定で学習に使わないプロジェクトの共有、SSO、コネクタの管理、Claude Code
Enterprise1席・月20ドル(年払い)+使った量に応じた料金(API料金)。最低20席組織既定で学習に使わない役割ごとの権限、SCIM、監査ログ、保存期間の設定など

中小企業の選び方の目安は次のとおりです。社長が1人で試す1〜2週間は、FreeかProで十分です(Step 2の設定を必ず確かめる)。社員2人以上で業務に使うなら、Teamが候補です。Teamは既定で入力を学習に使わず、会社で席と請求をまとめて管理でき、プロジェクトを社員と共有できます。Teamの支払いはクレジットカードのみで、請求書払いはできないと料金ページにあります。

すでにChatGPTやGeminiの法人向けプランを契約している会社は、Claudeを足す前に、今のサービスで同じことができないかを確かめます。比べ方は、後の「Claude・ChatGPT・Geminiのデータの扱いの違い」の表を見てください。

Step 2:入れた内容が学習に使われるかを確かめ、設定する

Anthropicは2025年8月28日に、個人向けの利用規約とプライバシーポリシーを改めました。Free・Pro・Maxでは、会話とClaude Codeの作業をモデルの学習に使わせるかどうかを利用者が選ぶ形です。使わせる場合、データの保存期間は最長5年に延び、使わせない場合は従来どおり30日です。Team・Enterprise・API(Anthropicの商用規約で使うサービス)は対象外です。

Claudeで入れた内容の扱い(Anthropicの公式ページ。2026年10月23日に確認)
項目個人向け(Free・Pro・Max)会社向け(Team・Enterprise・API)
学習への利用利用者が選ぶ。設定をオンにすると使われることがある既定では入力も出力も学習に使わない。商用規約に「Anthropic may not train models on Customer Content from Services.」とある
設定の場所「設定」→「プライバシー」のモデル改善の設定(claude.ai/settings/data-privacy-controls)をオフにする会社の契約で決まる
評価ボタン(高評価・低評価)送った会話は最長5年保存され、学習に使われることがあるプライバシーセンターの説明では、評価ボタンなどでフィードバックを送った会話は学習に使われることがある(最長5年保存)。管理者は評価ボタンをオフにできる
シークレットチャット(Incognito)モデル改善の設定がオンでも、学習に使わない-
削除した会話履歴からすぐ消え、30日以内にAnthropicの保存先からも消える会社の契約・設定による

設定をオフにしても、すでに始まっている学習や、学習済みのモデルに入ったデータは取り除かれません。利用規約に反する疑いで自動的に検知された会話は、入力と出力が最長2年保存されます。個人向けプランを業務で使うなら、使い始める前に設定を確かめます。

個人情報保護委員会は、会社が生成AIに個人情報を含むプロンプトを入れる場合、利用目的の達成に必要な範囲内かを十分に確かめるよう求めています。本人の同意なく入れた個人データが応答の出力以外の目的で扱われると、法律に違反する可能性があります。そのため、提供する事業者がその個人データを機械学習に利用しないこと等を十分に確認することも求めています。上の表は、その確認の材料です。

Step 3:社内ルールを1枚にする

ルールは長くすると読まれません。Claudeを使い始める日に、次の6行を社員に配ります。〔 〕は自社に合わせて書きかえます。

  1. 使ってよいのは、会社が用意した〔Claude Team〕のアカウントだけ。個人のアカウントで仕事の情報を入れない
  2. 入れてよいのは、公開している情報、名前や金額を〔A社〕〔金額〕に置き換えた文、プロジェクトに会社が入れた資料
  3. 入れないのは、マイナンバー、健康の情報、パスワード、口座番号、秘密保持契約で預かった資料(契約で許されている場合を除く)
  4. 社外に出す文書と数字は、〔担当者〕が元の資料と突き合わせてから出す
  5. 評価ボタン(高評価・低評価)は、社外秘の会話では押さない
  6. 迷ったら〔総務の〇〇〕に聞く。困ったことが起きたら、その日のうちに〔社長〕に伝える

会社として決める項目の全体(責任者、入力してよい情報の3区分、見直しの時期など)は、生成AIの社内ルールの作り方で解説しています。【 】を書きかえて使える全10条の規程のひな形(Word・PDF)は、資料ダウンロードから無料で受け取れます。

Step 4:最初の3業務を選ぶ

最初の業務は、毎週くり返す・元になる資料がある・間違えても社内で止められるの3つがそろうものから選びます。事務と社長の仕事で選びやすい候補を、Claudeに渡すもの、出てくるもの、人が確かめることで分けました。

最初の業務の候補(事務・社長の仕事)
業務Claudeに渡すもの出てくるもの人が確かめること
社員からの規程の質問への回答就業規則・旅費規程などのファイル(プロジェクトに入れる)回答の案と、根拠の条文条文と照らす。個別の事情は総務の責任者が答える
取引先へのお知らせ・お詫びのメール事実の箇条書き(名前と金額は伏せる)メールの下書き日付・数量・約束した内容。送るかは担当者が決める
見積書・請求書の点検社内の決まり、単価表、点検したい書類気になる点の一覧金額は元の台帳と表計算で確かめる
補助金・制度の公募要領の要約公募要領のPDF要件・対象経費・期限の表期限と要件を原文で確かめる。申請するかは社長
契約書・申込書の読み合わせ契約書の案(相手の名前は伏せる)注意したい条項の一覧と、確かめたい質問判断は社長。必要なら弁護士などの専門家に聞く
社長の判断メモ社員の報告、比べたい案案ごとの比較表表に抜けがないか。決めるのは社長
Excelの集計の式と手順列の名前と、やりたい集計(中身の数字は入れない)式の案と手順小さな表で検算してから本番に使う
会議の議事録文字起こし(伏せる所を伏せたもの)要約・決定事項・宿題の下書き文字起こしとの突き合わせ(議事録をAIで作るやり方)

3つ選んだら、それぞれ今かかっている時間を1週間分メモしておきます。Step 7で、Claudeを使った後と比べるためです。どれを選ぶか迷うときは、後の「プロンプト1」に仕事の書き出しを貼ると、候補を並べてくれます。

Step 5:プロジェクトに会社の資料と指示を入れる

毎回の説明をなくすのが、Claudeの「プロジェクト」です。プロジェクトは、チャットの履歴と資料(ナレッジ)をひとまとめにする場所で、無料のアカウントでも使えます(無料は5つまで)。作り方は次のとおりです。

  1. 左のメニューの「プロジェクト」(claude.ai/projects)を開き、新しいプロジェクトを作る。名前と説明はClaudeには見えないので、前提はここに書かない
  2. Team・Enterpriseでは、自分だけで使うか、会社の人と共有するかを選ぶ
  3. ナレッジに資料を入れる。最初は「会社概要」「商品・料金表」「よくできた過去の文書の例」の3点ほどから
  4. 「プロジェクトの指示」に、役割・出力の形・守ること を書く(後の「プロンプト2」がそのまま使える)
  5. 1問試し、形がずれたら指示を、中身がずれたらナレッジを直す

Claudeのヘルプにある決まりで、業務で効いてくるのは次の点です。ヘルプの説明では、同じプロジェクトの中でも、ナレッジに入れた情報でなければ、チャットどうしで話の中身は共有されません。引き継ぎたいことは、ナレッジに入れます。プロジェクトに入れるファイルは1つ30MBまでで、PDF、DOCX、CSV、TXTなどが使えます。Excel(XLSX)は、設定でコード実行とファイル作成をオンにしたときだけ上げられます。有料プランでは、資料が多くなると自動で検索の方式(RAG)に切り替わり、扱える量が最大10倍に広がります。

プロジェクトの指示が無料プランで使えるかは、ヘルプの中で書き方が分かれています。公式ヘルプ「Understanding Claude’s personalization features」では、プロジェクトの指示は「有料プランのみ」です。一方、プロジェクトの作り方のヘルプには、プランによる制限は書かれていません。無料で試すときは指示の欄が使えるかを画面で確かめ、使えなければプロンプト2をチャットの最初に貼ります。

業務の分け方は、部署ごとではなく業務ごとに1つにします(「規程の質問」「取引先メール」「書類の点検」)。指示と資料が業務に合っていると、答えがそろいます。

Step 6:社員が確認する流れを決める

業務ごとに、誰が・何と突き合わせて・どこまで確かめたら外に出してよいかを決めます。取引先へのお詫びのメールなら、次の5つの順番です。Claudeが受け持つのは2番の下書きだけで、事実の確認と約束の判断は人が受け持ちます。

確認の流れの例(取引先へのお詫びのメール)
順番受け持つ人やること
1事務の担当者事実を箇条書きにし、名前と金額を伏せてClaudeに渡す
2Claudeプロジェクトの文章の決まりに沿って、メールの下書きを作る
3事務の担当者日付・数量・約束を元の伝票と突き合わせ、伏せた名前を戻す(プロンプト6を使ってもよい)
4社長または責任者値引きや代わりの品など、会社として約束する内容だけを決める
5事務の担当者送って、送った文をプロジェクトの「よくできた例」に足す

Claudeは、もっともらしい間違いを書くことがあります。個人情報保護委員会も、一般の利用者向けの留意点で、生成AIの応答結果には不正確な内容が含まれることがある、としています。数字・日付・名前・法令は、必ず元の資料か公式のページで確かめます。

Step 7:結果を記録して、使う人と業務を広げる

1か月使ったら、3つの業務それぞれで、Step 4でメモした時間と比べます。比べる項目は「1件にかかる時間」「確認で直した所の数」「社外に出たあとの指摘の数」です。時間が減り、直す所が減っている業務から、使う人を増やします。

2026年版中小企業白書の本文(第2-2-91図)には、AIの活用に取り組んだ中小企業の評価が出ています。社員向けの研修や勉強会をしている会社では「想定した効果が得られなかった」が8.6%(920社)、していない会社では16.1%(789社)でした。広げるときは、うまくいった社員が使い方を見せる勉強会を、30分でよいので開きます。

その次の段階が、自動化です。料金ページでは、会社のファイル置き場や業務のサービスとつなぐ「コネクタ」は、Freeを含むどのプランでも使えます。TeamとEnterpriseでは、管理者がコネクタを管理できます。Teamのヘルプが挙げるつなぎ先は、Google Drive、Gmail、Google カレンダー、GitHub、Microsoft 365、Slackです。Claude Codeは、Pro・Max・Team・Enterpriseに含まれます(Freeは対象外)。つなぐ範囲は必要な所だけにし、確認の担当を決めてから始めます。仕事を最後まで進めるAIの考え方は、AIエージェントとは?で解説しています。

そのまま使えるプロンプト

Claudeのチャットか、プロジェクトの指示に、そのまま貼って使える文例です。〔 〕の中を自社の内容に置き換えてください。顧客の名前や金額は、貼る前に〔A社〕〔金額〕のように置き換えます。

プロンプト1:最初の3業務を選ぶ(Step 4)

プロンプト2:プロジェクトの指示(事務の下書き用)(Step 5)

プロンプト3:社員の質問に、規程だけで答える

プロンプト4:取引先へのお知らせ・お詫びのメールを作る

プロンプト5:書類を社内の決まりと照らして点検する

プロンプト6:社員の確認用。下書きを元の資料と突き合わせる(Step 6)

プロンプト7:1か月の記録から、次に広げる業務を決める(Step 7)

部署ごとのプロンプト(営業・経理・総務・人事)は、業務効率化×AI プロンプト&事例15選にまとめています。ChatGPTやGeminiでも同じ文例が使えます。

Claude・ChatGPT・Geminiのデータの扱いの違い

どのAIを選ぶかより、どのプランを、どの設定で使うかのほうが、情報の扱いに大きく関わります。3社の公式ページで確かめた範囲を並べました。

入れた内容の学習への利用(各社の公式ページ。2026年10月23日に確認)
項目Claude(Anthropic)ChatGPT(OpenAI)Gemini(Google)
個人向けFree・Pro・Max。学習に使わせるかを利用者が選ぶFree・Plus・Pro。コンテンツがモデルのトレーニングに使われることがあるGemini アプリ。「アクティビティの保存」がオンだと、人間によるレビューを交えてトレーニングにも使われる
個人向けで止める方法「設定」→「プライバシー」のモデル改善の設定をオフ「設定」→「データ管理」の「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ「アクティビティの保存」をオフ(オフでも72時間はアカウントに保持)
一時的な会話シークレットチャットは学習に使わない一時チャットは、一時チャットである間は改善に使わない一時チャットはトレーニングに使わない
会社向けTeam・Enterprise・APIは、既定で学習に使わないChatGPT Business・Enterprise・Edu・APIは、既定で改善に使わないGoogle Workspace は、事前の許可や指示なしにお客様データをトレーニングに使わない。人間によるレビューもない
評価ボタン会社向けでも、プライバシーセンターの説明では、評価を送った会話は学習に使われることがある(管理者は評価ボタンをオフにできる)個人向けは、オプトアウトしていても評価を送った会話全体が使われることがある。Business・Enterprise・Eduでは、評価を送っても学習には使わない個人向けは、「アクティビティの保存」がオフでも、送ったフィードバックは前後の会話とともにレビューの対象になる。Workspaceでは、フィードバックを生成AIのモデルのトレーニングに使わない

3社とも、会社向けのプランは既定で学習に使わず、個人向けは設定しだいという点で同じです。違いが出るのは、評価ボタンの扱いです。OpenAIのヘルプは、法人向けでは評価を送っても学習に使わないと説明しています。Anthropicのプライバシーセンターは、会社向けでも評価を送った会話は学習に使われることがあると説明しています。選ぶときは、今契約しているサービス(Microsoft 365、Google Workspaceなど)、社員の使い慣れ、使いたい機能で比べます。1〜2週間試してから決めます。ChatGPTを業務で使うときの注意点は、ChatGPTを業務で使うときの注意点で詳しく解説しています。

Claudeを業務で使うときによくある失敗

失敗1:社員がそれぞれ個人のアカウントで使う

個人向けのアカウントは、学習の設定を本人が選びます。誰がどの設定で何を入れたかを、会社は把握できません。対策:仕事で使うアカウントを会社で用意し(Teamなど)、Step 3のルールの1行目に書きます。個人向けで始める場合も、使い始める日に全員の設定を画面で一緒に確かめます。

失敗2:前提をプロジェクトの名前や説明に書く

プロジェクトの名前と説明は、Claudeには見えません。前のチャットで教えたことも、次のチャットには引き継がれません。対策:守ってほしい決まりは「プロジェクトの指示」に、会社の情報は「ナレッジ」に入れます。

失敗3:古い資料をナレッジに入れたままにする

単価表や規程が古いままだと、Claudeは古い内容で正しそうな答えを書きます。対策:ナレッジのファイル名に日付を入れ(例:単価表_2026-10)、資料を改めたら同じ日に入れ替えます。入れ替える担当者を決めておきます。

失敗4:評価ボタンや学習の設定を気にせず使う

Anthropicの商用規約には「Anthropic may not train models on Customer Content from Services.」とあります。顧客のコンテンツで学習しない、という定めです。一方、プライバシーセンターの説明では、会社向けのプランでも、評価ボタンなどでフィードバックを送った会話は学習に使われることがあります。対策:社外秘の会話では評価ボタンを押さない、とルールに入れます。プライバシーセンターの説明では、Team・Enterpriseの管理者は「Data and Privacy」の「Rate chats」で評価ボタンをオフにできます。個人向けのプランなら、モデル改善の設定がオフになっているかを月に1回確かめます。

失敗5:確認の担当を決めずに、下書きを社外に出す

Claudeの下書きは読みやすいので、そのまま送りたくなります。日付や数量の誤りは、送った後に見つかると信用に関わります。対策:Step 6の表のように、業務ごとに確認の担当と突き合わせる資料を決めます。プロンプト6を使うと、突き合わせが速くなります。

失敗6:最初から全員・全業務に広げる

一度に広げると、うまくいかなかった理由が分からなくなります。対策:3業務・数人で1か月試し、記録(Step 7)を見てから広げます。広げるときは、うまくいった社員の手順を勉強会で見せます。

シス学の場合|Claudeに任せる仕事を「作業・確認・判断」に分けて、社員が回せる形にする

シス学(システム経営学)は、AIエージェントを活用し、会社を「儲かるシステム」につくり変える経営学です。Claudeを使う仕事も、「作業・確認・判断」に分けて、誰が受け持つかを決めます。社員からの規程の質問を例にすると、次のとおりです。

社員からの規程の質問への回答の分け方
任せ先受け持つ仕事中身
AI(Claude)作業プロジェクトに入れた規程から回答の案を作り、根拠の条文を引用する。規程にない所は「確認が必要」と印を付ける
社員(総務)確認引用された条文が規程のとおりかを確かめ、印の付いた質問は責任者に回す
社長判断規程に書かれていない場合の扱いを決め、決めたことを規程に足す

これは、シス学の3つのシのうち「時間創出」にあたります。社長に集まっていた質問への回答や下書きの確認を、AIと社員に渡します。社長が判断して規程に足した答えは、次からはClaudeが引用できるようになり、同じ質問で社長の時間が取られなくなります。

シス学 AI研修では、自社の書類・メール・データを題材に、社員が自分の業務をAIで終わらせるところまで練習し、研修後のルールと質問窓口まで整えます。研修は、条件を満たせば厚生労働省の人材開発支援助成金の対象となる場合があります。対象になるかどうかは労働局の審査で決まり、受給を保証するものではありません。対象は雇用保険の被保険者です。計画届は研修開始の1か月前まで(6か月前から)に出し、受講料はいったん全額を会社が支払います。助成金の有無で受講料は変わりません。事業展開等リスキリング支援コースは、令和8年度末までの時限措置です。詳しくはAI研修に使える助成金をご覧ください。

料金は、対象の業務と体制をお聞きしたうえで、無料相談でご案内します。まずは無料相談から、30分の無料相談を予約してください。

まとめ

  • Claudeの業務利用は「プラン → 学習の設定 → ルール1枚 → 3業務 → プロジェクト → 社員の確認 → 広げる」の順で進める
  • 個人向け(Free・Pro・Max)は学習に使わせるかを利用者が選ぶ。会社向け(Team・Enterprise)は既定で学習に使わない(2026年10月23日に公式ページで確認)
  • 最初の業務は「毎週くり返す・元になる資料がある・間違えても社内で止められる」で選ぶ
  • 会社の情報は「プロジェクト」のナレッジと指示に入れる。名前と説明はClaudeに見えない
  • 数字・日付・名前は、社員が元の資料と突き合わせてから社外に出す

まずは明日、Claudeの「設定」→「プライバシー」を開いてモデル改善の設定を確かめ、事務の1週間の仕事を書き出してプロンプト1に貼ってみてください。出てきた3つの業務と、今かかっている時間が、自社でClaudeを使う出発点になります。

よくある質問

Claudeを業務で使うと、入れた内容はAIの学習に使われますか?

プランで変わります。個人向けのFree・Pro・Maxでは、学習に使わせるかどうかを利用者が選び、「設定」→「プライバシー」のモデル改善の設定でオフにできます。会社向けのTeam・Enterprise・APIは、既定で入力も出力も学習に使いません。ただし、Anthropicのプライバシーセンターの説明では、評価ボタンなどでフィードバックを送った会話は、会社向けでも学習に使われることがあります。確認日は2026年10月23日です。

中小企業はClaudeのどのプランを選べばよいですか?

社長が1人で試す1〜2週間はFreeかProで足ります(学習の設定を確かめる)。社員2人以上で業務に使うなら、Teamが候補です。Teamは2人から150人まで使え、既定で入力を学習に使わず、プロジェクトを社員と共有できます。料金は公式の料金ページで、使う前に確かめてください。

Claudeの無料プランでも業務に使えますか?

使えます。プロジェクトも5つまで作れます。ただし、プロジェクトの指示は、公式ヘルプの説明では有料プランのみとされています。また個人向けのプランなので、学習の設定を本人が選ぶ形で、会社として設定をそろえて管理することはできません。顧客の情報を扱う業務や、社員が何人も使う場合は、会社向けのプランを考えます。

ClaudeとChatGPTは、どちらを業務で使えばよいですか?

情報の扱いについては、どちらも会社向けのプランは既定で学習に使わず、個人向けは設定しだいという点で同じです。すでに契約しているサービス、社員の使い慣れ、使いたい機能で比べ、1〜2週間試してから決めます。この記事のプロンプトは、どちらでも使えます。

Claudeで業務の自動化はできますか?

できる範囲があります。公式の料金ページでは、Claude CodeはPro・Max・Team・Enterpriseに含まれ、会社のサービスとつなぐコネクタはどのプランでも使えます。ただし、自動化はつなぐ範囲が広がる分、確認の担当と手順を先に決めることが前提です。まずはチャットとプロジェクトで3つの業務を回し、記録を見てから進めます。

会社の資料をプロジェクトに入れても大丈夫ですか?

入れる前に、プランと学習の設定、社内のルールを確かめます。会社向けのプランは既定で学習に使いません。秘密保持契約で預かった資料は、契約で外部のサービスに入れてよいかを確かめ、分からなければ入れません。プロジェクトに入れるファイルは1つ30MBまでです。

出典・参考

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